子どもは親を選べないことを意味し、“親ガチャ”という言葉が使われるようになった。東京都の30代前半の男性(専門職/コンサルタント・士業・金融・不動産/年収450万円)は、
「親ガチャという言葉を初めて聞いたとき、『そんなこと言ってはいけない』という気持ちが出ましたが、瞬時に自分のことを考えて『(親ガチャを)外したな』と思いました」
と壮絶な幼少期を振り返る。男性は2歳の頃に母を亡くし、酒とタバコとパチンコに溺れる父親に育てられたのだ。(文:福岡ちはや)
「祖母は業者を呼んで駐車場のコンクリートを剥がして、パチンコ玉を埋めました」男性は子どもの頃に見てきた父親の悪癖を次々と明かした。
「家で毎日のように飲みつぶれて、その場で眠る父。会社の隣に居酒屋があり、父の会社の人間にはツケで飲ませ、翌月の給料はツケ代金が差し引かれて支給されていました。給料は現金手渡しでしたが、ある月の給料袋の中には2万円程度しか入っておらず、祖母が大激怒」
「毎日セブンスターを1箱以上吸う父親でした。家の中でも吸うので、(男性は)子どもの頃から咳が多く、スポーツ中にすぐ息切れ、というか咳き込んでしまう子どもでした」
「給料をパチンコで溶かし、ギャンブル嫌いの祖母と毎月2回のペースで大喧嘩」
なぜ父親がそうなってしまったのかはわからないが、もしかすると妻を失ったショックもあったのかもしれない。祖母も男性の父親の行動を正そうと必死だったようだ。男性は、
「誰かから『(パチンコをやめさせるには)玉を家の敷地に埋めるといい』と聞いた祖母は、業者を呼んで駐車場のコンクリートを剥がして、パチンコ玉を埋めました」
と祖母の奇行を綴った。
また、最近になって知った驚きの事実も明かす。2023年7月にコロナに罹った男性は、喉の治りが悪く呼吸器科に行ったのだが、そこで「喘息持ち」との診断を受けたのだ。
「医者に喘息の症状を聞くと、全部小学生の頃から起こっていたものばかりだったので、おそらく子どもの頃から喘息だったと思われます」
「家でも咳き込んでたのに、父も祖母も気づいてくれませんでした。子どもは判断つかないので、大人が気づいてあげるべきだと思うんですが」
子の喘息に気づいたところで、男性の父親がタバコをやめたかといえば怪しいが、せめて祖母が気づいてくれたなら、男性の気持ちも少しは軽くなったのだろうか。
(出典 news.nicovideo.jp)
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